世界の国からMacintosh

日本のコンピューター雑誌「マックピープル」に連載していたコラムのノーカット、 オーサーズエディションです。ニューカレドニアのコンピューター事情についてがテーマです。

  

日本的な生活はおくれるけれどマックに関してはまだまだ大変

2002/12/1号

 私たち夫婦はもう10年以上ニューカレドニアに住んでいますが、生活スタイルはそんなに日本と変わりません。とはいっても先進諸国の大都市とは違って、現地で日本製品が買えるわけでもありません。

 来た当初は、年に一回日本へ買い出し帰国をしたり、親兄弟に頼んで送ってもらったりして日本製品を取り寄せていました。しかし、インターネットが普及した今では、日本の通販で必要なものはほとんど取り寄せてられるようになりました。

 例えば本やCD、DVDなどは海外まで発送してくれるサービスが幾つかあります。私たちがよく利用している青山ブックセンターでは、日本で出版されているものならば、なんであろうと消費税免税で、いっさいの手数料なしで海外まで実費で発送してくれます。このマックピープルもそうやって定期購読しているのです。

 また、海外発送をしていない通販の場合は実家宛に配送してもらって、親兄弟にこちらまで発送してもらっていますが、国内の通販商品の海外発送を代行してくれるサービスもあるんです。

 たとえば海外支援センター(http://www.kaigai.com/)では、パソコン、情報家電から日本食材やお菓子まで、独自に海外向け販売をしていて、リストにない物の見積もり作成や、日本の郵便物や通販商品の海外転送サービスなども取り扱っています。

 つまり、インターネットが使えれば、日本に個人的な協力者がいなくても、通販で買える物はほとんど手に入れる事が出来るようになっているんです。

 もちろんMac本体もそのような手段で送ってもらう事は可能のようです。とは言っても可愛いMacですから、なるべく自分で持ち帰るようにしています。それでも納期が遅れたために親に郵送してもらった事もありました。

 さて、そうやって手に入れた日本語キーボード付きのMacですが、サポートに関しては現地ではほとんど受ける事は出来ません。もちろんニューカレドニアにもMacの販売店はあるのですが、私が持ち込んだ機種を見せると「オォー最新型のMacだ!」と店中のスタッフがよって来るのが関の山、サポートどころではありません。

 なお、「Power BookとiBook シリーズは、海外でも国内に準じた保証を受けられます」とアップルのサイトにありますが、この島で修理に出したとしたら、フランス本国まで船便で送られて、修理が終わって送り返される頃には1年以上が過ぎている事でしょう。もし壊れた場合は、日本に再度持ち帰って修理に出すか、諦めるしかありません。また、アップルストアジャパンでは海外への輸出を禁じていますので、アップルには海外で使っていた事は内緒にしておかないとまずいんです。

 そういえばOSXになって世界言語対応になったので、何もわざわざ日本で買わなくてもいいのでは?と思われる方もいらっしゃるかもしれませんね。何が違うって値段が違うんです。最近は少し安くなってきましたが、今でも日本で買う値段の2倍はしますから。

17インチiMac:約52万円!!