世界の国からMacintosh

日本のコンピューター雑誌「マックピープル」に連載していたコラムのノーカット、 オーサーズエディションです。ニューカレドニアのコンピューター事情についてがテーマです。

  

日本の旅行者に朗報!?格安でネット接続できる

2003/02/15号

  ニューカレドニアに住んでいる日本人は百数十人しかいないのですが、そのうち私の知る限りMacユーザーが10名はいます。その中でも一番台数を持っているのは現地旅行会社「アルファ・インターナショナル」社長の松井さん。iBook2台、iMac7台、G3PowerMac2台にG3PowerBook。それ以外にも使っていない古いマシンが・・・

 もちろん個人ではなくて会社で使っているのですが、会社にあるウインドウズマシンは経理ソフト用に2台だけ。完全に社長の趣味でMacだらけです。そんな松井さんが日本人観光客用にネットカフェサービスをはじめたと言うので遊びに行って来ました。

 今までニューカレドニアでネットカフェと言うと、フランス語版のウインドウズマシンに、特殊なフランス配列のキーボードしか無く、日本人にはおよそ使えないものばかりでした。

 当然、日本人経営の日本人相手の旅行会社ですから、日本語システムのネットカフェであることは間違いなかったのですが、普通、ネットカフェと言えばウインドウズマシンが基本ですよね。どんなマシンを用意したのかと訪ねてみると・・・。

 ネットカフェ用にと出てきたのはAirMacカード搭載iBOOK。下り速度256kbsのADSLをAirMacベースステーションに繋いで無線LANを組んでいました。

 使用料は15分、500cfp(約600円。コーヒー飲み放題)。ただ、松井さんも相場が分からないらしく「これじゃ高いのかなぁ?」と逆に質問されてしまいました。高いようにも見えますが、市内通話料金がべらぼうに高いニューカレドニア。ホテルの部屋からローミング接続したお客さまが1万円以上の電話料金を請求された例が続いていたので、安い方だと思いますよとお答えしました。

 今までの利用者の方のほとんどがメールチェックが主体で、短時間で終わらせているそうです。利用が集中するのは飛行機に遅れが出たようなときで、家族や会社への連絡に使われています。

 また、料金は同じですが、マシンの持ち込みもOK。無線LAN以外にも有線LANも使用できるので、下手にホテルでローミング接続するよりも、格安になると思いますよ。

 それにしてもマックユーザーに取ってはいいことづくめのお話ですが、大半の方はきっと「ことえり」の使い方に四苦八苦することでしょうね。