世界の国からMacintosh

日本のコンピューター雑誌「マックピープル」に連載していたコラムのノーカット、 オーサーズエディションです。ニューカレドニアのコンピューター事情についてがテーマです。

  

星空ツアーに活躍するマックでDVDは作れるか!?

2003/03/1号

 私がニューカレドニアで唯一OSXを常用している日本人のせいか、毎日のように知り合いのマックユーザーが店に訪れます。ここの所、毎日のようにいらっしゃるのは、現地で映像関係の会社「PNP MSV」を経営する平井正明さんです。

 彼はニューカレドニアで結婚式をプロデュースする「マキプロ」と言う会社のウエディングビデオの撮影と編集を請け負っているのですが、いままでVHSテープで出力していた物をDVDに切り替える事を検討中でした。

 試しに業務用DVカメラで撮影した映像ををソニーのバイオで編集し、DVD出力してみたものの、どうもコマ落ちやトップ画面での画像の停止、音声のずれなどがおきて、このままではお客さまへは渡せない状態だそうです。

 悩んだ末、彼はiMacDV400も持っているので、画像処理はやはりMacでしょう、と思い立って私の所へ相談に来た訳です。

 ところが、私ときたら画像処理に関しては静止画オンリー、動画に関してはチンプンカンプンです。マックピープルの記事でも動画に関する物は読み飛ばしていました。仕方がないので店の奥からマックピープルのバックナンバーを2ケースほど持ち出して、画像処理に関する特集を拾い漁る所から始まりました。

 平井さんいわく、編集用アプリはAVITがどうの、バイオでオーサリングに使っているDVD−ITが悪いのではないか、日本ではUーREADと言うソフトが評判が良いらしい・・・。おまけにDVDのリージョンコードがニューカレは3だけど日本では2だから、焼き上がったDVDをパソコンではチェックできても日本のDVDプレーヤーでチェックできないのも問題だとか。

 もうこうなると私にはさっぱり分かりません。とりあえずこっちでジャグァーを購入してiMacにインストールしてみて色々試してみたいのだけど、フランス製のOSXで日本語を使うのに問題はないか?と聞かれたので、クラッシック用のOS9を日本語OS9でインストールすれば問題なく使えますよとお答えしておきました。

 いくら私がMacに詳しくなってきたと言えども、映像と音楽編集に関してはまるっきり無知だったと思い知った今日この頃です。

 ところで平井さんがiMacを使ってやっている仕事に「星空ツアー」と言うのがあります。iMacでプラネタリウムソフトを走らせて出力した、その日、その場所の星座表を持って、星の良く見える場所へお連れするツアーなんです。そして望遠レンズで撮影した星座、星団の写真をフォトショップで加工してからお客さまへお渡ししているそうです。

 今回、その写真を分けていただきましたので皆様もニューカレドニアの星座をお楽しみ下さいませ(日本で見るのと上下左右が逆なんだそうですよ)。