ニューカレドニアからこんにちは

日本のコンピューター雑誌「マックピープル」に連載していたコラムのノーカット、 オーサーズエディションです。ニューカレドニアのコンピューター事情についてがテーマです。

  

南の島の通信事情はやっぱり過酷

2002/4/1号

 こんにちは、ニューカレドニア AQUAの高橋です。今日はこの島のインターネット環境について少し説明しようと思います。と言うのも私はADSLを使っているのにホームページの掲示板にまで「本当にADSLか蓋を開けて見てみたい」と書かれてしまったものですから。

 こんな南の果ての島にでも高速通信の波はちゃんと届いています。アナログはもちろんISDNもADSLもあるんです。え?8メガ、繋ぎほうだいかって? ハ、ハ、ハ、そうはいかないのが南の島。以下、日本の常識を忘れて読んでください。なお金額は日本円概算です。

 まず、日本の旧電電公社に相当するOPTの設定が、256kbs/64kbsで月7,500円、512kbs/128kbsで月11,000円、1024kbs/256kbsで月24,000円です。解りますか? 接続速度で料金が違うんです。それも最大1メガまで。

 次にプロバイダーの設定が、通信量が月300メガまでで7,500円、月500メガまでで9,500円、月2ギガまでで38,000円、6ギガで114,000円てな具合になっています。日本で従量制のADSLって存在してますか?

 結局、私は512kbs/128kbsの月300メガまでで契約しました。モデムレンタルを含めて月19,500円也! 桁が違うと思った方、日本の常識は忘れてください。

 で、接続速度ですが、島内のサーバーとのやりとりは480kbs出ました。ほとんど損失無し。ところが肝心の日本とのやりとりは250kbsがいいところ。ある速度測定サイトでは「ISDNクラス」と評価されてしまいました。それでもやっぱり速い、アナログより全然速いと喜んで使っている今日この頃です。だって、アナログの頃、通信速度がえらく低下したので問い合わせたところ、「最近雨が多いから仕方がないよ、晴れが続けば元に戻るでしょう」との返事が帰ってくる島ですから。