CHEZ MAMIE(シェ・マミー)

 ファリノにはみんなから『マミー』の愛称で呼ばれている名物おばさんの経営する田舎料理のレストラン「CHEZ MAMIE」があります。レストランは、ファリノ市庁舎より看板をたどって行くこと2,5キロ。道が小川に沿い始めると、そこ此処で車を止めて木陰でピクニックを楽しんでいる姿が目に付き始めます。そのまま小川沿いに進むと「CHEZ MAMIE」が見えてきます。看板などはありませんが、長い廊下風の入り口には巨大シダの幹から作ったメラネシアン彫刻が置いてあり、すぐにそれと解ります。周りじゅう観葉植物の鉢に囲まれ、まさに「CHEZ MAMIE」(田舎のお祖母ちゃんち)に来た気分です。奥へ進むと、庭に面したテラスと庭にテーブルがあり、そこで食事が出来ます。

 一番初めにここを訪れたときは、年に一度の催しの日とあって1時過ぎに到着した私たちは、30分ほど待ちましたが、無事食事にありつくことが出来ました。ここで出される食事はいわゆるニューカレドニアの田舎料理。まず出てきたのが、ニューカレドニア特産野菜シュシュットのサラダ。形はグロテスクだけど、味はジャガイモと蕪と大根を足して割ったような味。ともかく美味しいです。で、前菜が川手長エビの茹でたもの。私は川エビの茹でたものを初めて食べましたが、皮は固いけど身は甘くて美味しかったです。みそも海のエビより濃厚な気がしました。

 メインディッシュは、鹿肉の煮込みといろいろなお芋のココナッツ煮込み。ここでは人数分の料理が大皿に盛られてでてくるので、これは二人分です。
見た目はちょっと「エッ?」って感じだけどそれほど悪くない味でした。

 そして最後はデザートのフルーツサラダとコーヒー。デザートもメロンやパパイヤ、バナナなどがふんだんに入った美味しいサラダ。全部食べ終わったときにはお腹がパンチクリンになっていました。""""^_^""""

 ここからは2回目に訪れたときの料理の写真です。
 今回の前菜はフランスでCOQUE、ニューカレドニアでGRISETTEと呼ばれるトリガイとガーリックパセリバターのオーブン焼き。要はエスカルゴと同じバターを使った物なのですが、いつもはあまりフランスパンを食べない私もこのときはソースと一緒に沢山食べました。
 セットメニューの今回のメイン料理も鹿肉の煮込み。付け合わせは白いご飯とサツマイモの素揚げ。デザートはフランボワーズのクランブル。
 今回は予約を入れないでいったので、サラダが付いていませんでした。
 さてここからは3回目訪問の時のお料理です。今回は事前に予約を入れ、更にその時に食べたい料理をいっておいたので、とても満足のいくフルコースの食事が取れました。左下のサラダは一番初めにも頂いたシュシュット(Chouchoutes)という野菜のサラダ。右下の写真はそのシュシュットの原型です。蔓植物で、バナナの木に引っかかっていました。
 次はシーフード、おなじみカレドニアン・クラブです。ミソはいまいちだけれど、身が沢山詰まっていて美味しかったです。
 メインディッシュは豚肉としか肉の煮込み。付け合わせは白いご飯と野菜。野菜は右下の写真のシュー・カナック(Chou Kanak)と言われる青野菜とイモ各種(Maniocs & Ignames)のココナッツミルク煮。このシューカナックという野菜、初めて食べましたがモロヘイヤのように粘りけのある美味しい野菜でした。原型が見たいものです。。。
 この後、バナナを練り込んだクレープのアイスクリーム添えが出てきてやはりお腹はパンチクリンになりました。主食がお芋でない私たちには、お芋はとっても重く今度はお芋抜きにしてみようかなと思いました。

 この「CHEZ MAMIE」は基本的に最低24時間前に予約を入れる方が良いようです。セットメニューになっていますが、何か食べたいものがあるときは予約時に頼んでおくと良いです。このフルコースで、2004年5月現在で2,500フランでした。

 食事が終わったところで、マミーのお庭をご案内します。庭の前には小川が流れていてターザンが出来るロープなんかも張られています。この川ではお客様は自由に遊べるようです。右上の写真は小川からマミーの家を眺めたところです。
 ファリノの虫食い競争で使われた幼虫の入ったククイの木はここから運び出されたものらしく、残った破片で子供たちが遊んでいました。
・・・と、なにやらザワザワしていると思ったら、破片の中からカミキリムシの幼虫が出てきました。周りの子供たちはみんな嬉しいらしく我先にと幼虫をつかんで遊んでいました。私も触らせて貰いましたが、ロウソクを触っているようにツルツルしていて、プニョプニョで気持ちよかったです。
 でも、やっぱり生では食べたくないかな・・・
 シェ・マミーをでて更に50メートルほど行くと小川に架かる橋があり、それを渡るとこんな看板が・・・
キャンプ場になっていてピクニックやキャンプが出来るようになっています。また、4輪バギーもあって遊ぶことが出来るようです。下の白い看板は、乗馬の看板。二日掛かりで山の中を歩くトレッキングもあるようです。

 以前はこの近辺まで「おもいっきり田舎ツアー」というオプショナルツアーで来ることが出来ましたが、今はもうありません。これを見て興味がある方は、リンク集にある「雅子のニューカレドニアライフ」へメールでハイヤーサービスを頼んでみてください。