ニューカレドニア 水中ウエディングの旅

 今回世界で初めての水中ウエディングをしたということで、せっかくの想い出を覚えているうちに記しておこうと思い、PCに向かいました。記憶が定かでない部分や勘違い、記述の誤りなどもあると思いますがご了承くださいませ。

少しでも楽しく読んでいただければ幸いです。ばぶきち

 

8/16(金) 7日目

 とうとう最終日が訪れてしまった。ここでは結婚式ぐらいしかしていないので今日一日は存分にヌメアの町を楽しもう、と朝から元気いっぱい。とはいえ、たっぷり寝た後ご飯を食べてから朝市へ。朝市とはいっても、6時から11時ぐらいまでやっているらしく、我々がバスに乗って到着したのが10時ごろであったが、かなり賑わっていた。本当はここのクロックマダムもぜひ賞味したかったところなのだが、さすがにホテルで遅い朝食を済ませてきたので、断念。といいつつ、しっかり揚げネム(揚げた生春巻き)を一本いただく。いろんなHPで絶賛されていたオセアニアスーパーの揚げネムも初日にちゃっかり食べていたのだが、私の好みとしてはオセアニアに軍配。市場をうろうろすると鮮やかな果物や野菜の緑がまぶしい。しかしさすがに高いな〜〜。これじゃあちょっと買って部屋で、、、って気になんないなぁ。魚介類売り場には、噂の大きな大きな伊勢エビや見たこともない魚が並べられている。ハムなどがブロックで売っているところなどを見るとやっぱりフランスの香りがするなぁ。

 朝市を出て町へ向かう。ぶらぶらと歩くのに格好の天気だ。このまま歩いていると暑いぐらいだろう。昨日と違っていろんな店が開いている。やはりこうでないと町の雰囲気は味わえないや。スーパーやワインショップ、お約束のココティエ広場に立ち寄りながらそのままFOLの丘を目指す。大聖堂の前を通った時は空がとっても高く思えて、この天気だと丘からの景色はかなり期待できるな、とほくそえむ。抜け道のような階段をのぼっていくと、かなり急になってきた。ちらと後ろを振り返るとヌメアの町並みの向こうに海が見える。

 少し胸がドキドキしてきた。ガイドブックの写真で見たときからここからの景色にはかなり憧れを抱いていたのだ。冬のニューカレドニアは雲が多くて、太陽が出つづけているときと、雲に隠れてしまっているときとの差がけっこう激しい。そんな気持で一歩一歩近づいていった丘からの景色は、想像していたよりもずうっと美しく、吸い込まれそうな足元に一瞬力が入ってしまうようなそんな眺めにいつまでも見惚れてしまったのであった。

 ジュル・フェリ通りのスーパー「カジノ」に立ち寄り、ここでいろんなお土産を購入。ビール、紅茶、コーヒーチョコにニューカレ産の板チョコ。ニューカレドニアの美しい写真が満載のカレンダーやノート、便箋、同じく素敵な景色を全面ラミネート加工されたマットを自宅のランチョンマット用にと買い捲り。スーパーのビニール袋がはちきれそうなまま、バスに乗った。そして発車してすぐ、バスは停車した。ん?バス停でもないのになんでだろう。。。と思っていたら、なんと運転手がバスから降りて、目の前にあるお店でパンを買い出したのだ。思わず二人で顔を見合わせていると、飲み物とフランスパンのサンドイッチを持ってまた運転席に戻ってきた。こういうもんなんだろうなぁ。ガイドブックには空港からの長距離バスは“時には運転手が知り合いの家に立ち寄る”場合もあるらしいと書いてあり、ニューカレドニアの国民性なんだろうか、などとおかしくなってしまった。

 遅めのお昼は「La Creperie Bretonne」。そば粉のガレットと小麦粉のクレープのお店だ。開店して30年以上続く老舗のようで、店内にはものすごくいい匂いが立ち込めている。ここではシードルと一緒にいただくのが定番らしいということでボトルをお願いして、オープンキッチンの鉄板の前までそろりと移動する。職人さんと目が合い、思わずにっこり微笑んだ私に、慣れた手際のよさでどんどんクレープを焼いていたおじさんもカメラに向かってにんまり。しばらくして運ばれてきたガレットとクレープはどちらも絶品で、また素敵な時間を過ごすことが出来たのだった。

 夜の集合時間は9時半。チェックアウトまでゆっくりするために最終日のディナーはホテルの鉄板焼き「将軍」を予約した。きちんとアルバムに収められた結婚式の写真を受け取りに行って、その足でアクアさんへ。式の報告をすると女将が写真をHPにアップしてくださるという。ご好意に甘えてアクアさんの最新情報のページを飾ることとなった。帰国してからこのページを伝えることによってたくさんの友人たちに早速報告することが出来たのである。本当に感謝感激!ありがとうございました。

 部屋に戻りぼちぼちパッキングをして、様々なお土産で膨れに膨れ上がったスーツケースの上からよっこらしょ、と全体重をかけるも蓋が閉まらない。かなり買い込みすぎたかなぁ・・・そんなに買ったかなぁ。最終的に空港で量った時には行きに20キロ弱だったスーツケースが35キロにまで膨れ上がっており、さすがの私もびっくりしてしまった。ちなみに私のお土産はNO.1などのビールやそば粉といった食糧系で重さのあるものが多く、手荷物にしたマグナムシャンパンなどを合わせると関空から家までがこれまたタイヘンな道程となったのであるが。

 すっかり準備が出来てあとは肉食べて帰るだけ、ってなことでベッドに寝転がって寛いでいると耳元で電話が鳴った。む、いやな予感。滞在中はずっとNHKを見ていたのだが、日本に台風が近づいているのを少し心配していた。まさか、、、電話を取った私は事情を聞いて受話器を置いた。「飛行機飛ばないって」「台風か?」「機材故障みたい」「はあ???」それでも楽観的な私は土曜か日曜には飛ぶだろうとタカをくくっており、一泊よけいにのんびりできるやん〜〜とのんきに浮かれていたのだったが人生、そううまく思ったとおりに運ぶものではないことを翌日知ることになる。

 さて、将軍ディナーである。ようやくこの頃には「プレッション シルブプレ〜」と機嫌よう注文できるようになっていたのだが、日本料理屋ではそれもいまいちしっくりこない。がっくり。メリディアンの鉄板焼きということでかなり期待をしていたのだが、通された鉄板焼きのカウンターはイメージとちょっと違う。リゾートだとこんなもんかなぁ、と思い直しながら一人用の鉄板皿に入れられたカットステーキがメインの定食を頼み、冷たいビールとニューカレドニアのワインで喉を潤した。定食についていた刺身の盛り合わせがなかなかいい。その後、ロビーのバーで寛ぐ。突き出しにと出てきたオリーブが絶品でシアワセ。私は今までオリーブの実はどちらかというと苦手な方だったのだが、ニューカレドニアにきておいしいオリーブを初めて食べたような気がしてすっかりファンになってしまった。帰国してからも早速一瓶購入したので、ニンニクやアンチョビを使っておいしいオードブルを作ってみようと思う。