本島北部旅行記1回目

 ニューカレドニア本島は南北にフランスパンのように長くなっていて、日本で言えば四国ぐらいの面積があります。ぐるっと約1週するポピュラーなルートは、国道1号線のある西海岸をずっと最北まで北上して、そこで横断し東海岸に出て南下する、ある程度南下したところでまた横断し、1号線を戻るコースです。乾期(夏の時期)なら普通車でも行けますが、せっかくだから4輪駆動でワイルドに行ってみたいものです。
 前回私たちが旅行したときは、7月で雨期だったので4輪駆動の車を借りて2泊3日で行きました。1日目は、西海岸をひたすら北上し最北端のPOINGAM(ポワンガン)にある民宿に1泊。最北端の海岸にある民宿で、それ以外周りに何もないところなのでとっても静か。夕食に出たニューカレドニアクラブとグランピコ(味はアジに似ている)のグリルは、シンプルでしたがとても美味しかったです。
ポワンガンの民宿からみた朝焼け
ポワンガン近くのニヤウリ林
 2日目、今回は地図に載っている道の一番外側の道をたどって、東海岸に横断しようと決めていたので無舗装道路を走っていきましたが、雨期のため途中から道が水没、やむなく引き返しメイン道路を通って東海岸にわたりました。東海岸に来ると、風景が一転し結構険しい感じが迫ってきます。ニューカレは、真ん中にずっと山脈が通っているのですが、その山脈が東海岸よりにあるので海と山がとっても近いのです。そのため、滝なども多く見所はたくさんあります。途中大きな川で、橋がなく渡し船でわたる場所が1カ所あったりします。メラネシア人たちが住んでいる部落も、西洋文化にあまり汚染されていない部落が多く、未だにカーズ(伝統的な藁葺きの家)に住んでいる人たちも多く見かけられます。思うに、田舎に行けば行くほどメラネシア人がフレンドリーになっていく感じ(一部地域を除いて)。この夜は、3分の1ぐらい南下したPOINDIMIE(ポワンディミエ)にあるMONITELというチェーン店のホテルに泊まりました。ここは、2日目に通ってきた場所で一番大きな街で、その日は始めにとってもロスをしていたのでポワンディミエに着く頃にはとっぷり日が暮れていました。ずっと明かりのない曲がりくねった道を来た後に見える、街の明かりがとっても頼もしく見えました。
部落にあったきれいな教会
東海岸の滝
 3日目、今回私たちは東海岸沿いの最終地点THIO(チオ)まで行き(その先は、道がしばらくない)、そこでまた横断し1号線に戻る方法を選びました。途中、操業中のニッケル鉱山を通過し(平日は仕事中の大きなダンプに囲まれるので、道を間違うことはないけど、休日だと車がなく途中で道を間違えて鉱山の奥深くは入り込む可能性があります。だって、メインの道よりダンプ道の方が幅が広いから・・・)最後は、CANALA(カナラ)、THIO(チオ)間のタイムテーブル道路をわたりきれば、後は横断してもときたみちを帰るだけ。タイムテーブル道路とは、山道で道幅が狭いため、時間交代制で行き来している道路のこと。朝から夕方まで、時間制になっていて、夜は行き来自由。でも、明かりのない真っ暗な夜の山道は滅多に通る車もいないと思うけど・・・とこんな感じの旅行でしたが、毎回新しい発見があるのでまた行きたいと思っています。
バック(渡し)のある風景
ニッケル鉱山

タイムテーブル道路の時間表。
入道開始時間と出道時間が書いてあります。