本島北部旅行記2回目【その3】

7.ボーのハート(Le coeur de Voh)

 今回の北部旅行の目玉観光であるボーのハートを見に行きます。ハート見学のガイドをしてくれる“おっちゃん”と、コネ(Kone)の街で待ち合わせをして、ボーに向かいます。ボーの町はずれでおっちゃんのスズキのジムニーに乗り換えて、いざ出発です。元はニッケル鉱山だったゴツゴツの山道をジムニーで果敢に登っていきます。おっちゃんの格好に似合わない小さなジムニーを運転しているので、もっと大きな四駆に乗ればいいのにと思ったら、小さなジムニーじゃないと通れない道にも行くのだとか・・・確かに車幅ギリギリでガードレールもないガッタガタ道を行くのはジェットコースターよりもスリルがあって面白かったです。
 車に揺られること20分、やっとハートが見えるところに到着。ここからの景色は本当に素晴らしく、ボーの町、エビの養殖場、湿地帯、ラグーンなどが一望できる場所でした。

 そして下の写真が肝心のハート。左は絵葉書のハートで、右が今回目で見たハートです。ちょっと解りにくいですが、しっかりハートしています。ハートの内側と外側で違う種類のマングローブが生えているために2種類の色になったそうですが、このハガキの写真を撮ったときよりマングローブがかなり伸びてきて解りにくくなっています。いずれは消滅してしまうとのこと、見学はお早めに
 ボーにある霊園にも日本人のお墓が沢山ありました。その昔、ニッケル鉱山夫として日本から移民してきた人たちのお墓です。九州出身の方のお墓が沢山ありました。その当時の日本人は、第2次世界大戦の時に全員強制帰国しましたが、現地で結婚した人は奥さんと子供をニューカレドニアに残さざるをえない状況でしたので、未だに日本名を名乗る日系人の方が少なくありません。

8.本島横断

 ハート見学が終わり、いよいよ本島を横断して、東海岸へ行きます。コネまで戻り、そこから横断道路を通過します。ニューカレドニア本島は南北に山脈が連なっているので、険しい山越えになりますが、風景がコロコロと変わるので、飽きずに外を見ていられます。

9.ツオ(Touho)で昼食

 車に乗っていると何もしなくてもお腹が空いて来るものです。東海岸へ出て、一番初めの町で昼食を取ります。今回の旅行は、フィロ・ツアーの社長であるマサコの旦那(フィリップ)が作成したスケジュールに沿って移動しているので、昼食を取るレストランはツオのアリソン(Alison)で・・・と決められています。

 走路標識を見てツオの町に入ったことは分かりましたが、殆ど人家が見あたりません。ガソリンスタンドらしい建物が見えたけど、レストランぽくないので、通り過ぎたらツオの町を出てしまい、もう一度戻ったら・・・ガソリンスタンド兼レストラン・アリソンでした。
 無事レストランにたどり着き、お食事です。田舎にしては豪勢な生ハムとメロンの前菜に、魚のフライとライスにサラダのメイン。美味しかったです。