本島北部旅行記2回目【その6】

16.チキンロック(Poule Couveuse)

 今日は最終日。今日の予定は比較的ゆったりとしているので、今日はちょっと遅めの9時にホテルを出発しました。ヤンゲンで一番有名な観光スポットが、このチキンロックの見晴台です。チキンロック自体は大きな岩なので、海沿いの道ならば比較的どこからでも見ることは出来ますが、見晴台から見るとチキンロックを目の前から見ることが出来て、本当に鶏みたいに見えます。

 ヤンゲン地区にはチキンロックやスフィンクス岩以外にも此処だけでした見られない奇岩が多く、一瞬中国の水墨画を思わせるような風景が見られます。
17.お買い物

 東海岸の北部まで来ると、離島と同様に洋式家屋とメラネシアの伝統家屋であるカーズを併用した光景をよく見るようになります。綺麗な花の生け垣などできちんと区画整理された土地に洋式の家とカーズ、果物の木がそこココに生えています。

 ヤンゲンを出てツオに向かう途中のある部落では、家々で道際に露店を設けていて、彫刻やフルーツ、貝や珊瑚などを売っています。私はAQUAのデコレーションで使用する珊瑚を購入しました。
18.ポネリウエン(Ponerihouen)で昼食?

 チキンロック見学後ものんびりペースで進み、ポネリウエンという田舎町で昼食です。此処のレストランの名前は「NAHA SHI」。此処のオーナーお婆ちゃんは日系人なのです。お父さんは日本人で、お母さんがインドネシア人。お父さんは大戦中日本に強制帰国していましたが、戦後再会したそうです。彼女のご主人も日系人とのことで、この地域に移民した日本人は沖縄出身の方が多く、「NAHA SHI」というネーミングになったようです。

 勿論NAHA SHIで昼食のはずだったんですが、レストランの方で予約の日付を間違えていたらしく、食事を作るはずの娘さんが留守をしていてこのお婆ちゃんが一人いるだけでした。
 しょうがないので、近くのマーケットでかろうじて売っていたサンドイッチを購入して、場所を借りて昼食を取りました。残念ながら食事をすることは出来ませんでしたが、彼女や彼女の亡き旦那様の貴重なお話を聞くことが出来、楽しいひとときを過ごすことが出来ました。
 東海岸は海岸線から山裾までの距離があまり無いこともあって、リアス式海岸のように道がいりくんでいたり、川が多いので橋も無数にあります。元々通行量は少ないので、橋は車1台の幅で作られていることが多いです。
 右の山肌はニアウリ林、奥の山はニッケル鉱山です。ワイルー(Houailou)までひたすら東海岸を走り、そこからまた山脈越えの横断をします。東海岸の見慣れない景色はとても面白く飽きませんでした。でも、本島を横断して西海岸に帰ってきたら、それはそれで何となくホットした気持ちになりました。
19.ラ・フォア(La Foa)で3時のお茶

 ラ・フォアまで戻ってきてちょうど3時になったので、ナイナ・パーク・ホテル(Naina Park Hotel)で、お茶にすることにしました。

 この後はヌーメアまで約1時間半走って今回の旅行が終了します。

20.今回の旅行を振り返って

 私にとっては3回目となる北部旅行でしたが、今までのただひたすら走るだけの北部旅行と違い、いろいろな場所を見学しながらの別の意味で楽しい旅行となりました。ニューカレドニアというと、どうしても「青い海」にばかり目が行きがちですが、この北部旅行もニューカレドニアの別の面を垣間見ることが出来る旅行です。ニューカレドニアの自然を満喫したい人にはお勧めの旅行です。個人手配で旅行をするにはまだ難しい場所が多いですが、今回の旅行をアレンジして貰ったフィロ・ツアーズでは、この北部ツアー以外にもリクエスト・ベースでいろいろなツアーをアレンジすることが出来ます。メールはこちらまでどうぞ・・・(日本語でどうぞ)