95年、結婚式を挙げた時に日帰りでいったっきりのイルデパン。 あれから色々ありまして、イルデパンの様子もずいぶん変わった事でしょう。 旦那と女将の結婚10周年記念旅行 兼 イルデパン紹介ページ作成のための取材旅行記、はじまり、はじまり〜〜

    

イル・デ・パン旅行記【その1】

1:準備

 「イルデパンいつ行くのよ! 来週逃したらもう行けないかもしれないのに!!」との女将(おかみ)の勢いに「そ、そうだね、毎年4月の初めは年度始めでお客さん少ないし、ちょっと情報収集してくれば」と返事をしたのが金曜日の朝。さっそうと出かけた女将から携帯で逐一情報が入ってきて、「イースター休暇で飛行機は満席だって」「それじゃあ船だと行けそうなの?」・・・「うん取れた♪ 日曜日から水曜日まで、予定より1日長いけどいいよね」 「あ、はぃ」

 というわけで、「船で行くイルデパン3泊4日の旅」は前々日に急遽決まったのでした。


2:4月4日早朝

 船の出発は早い。7時出航なので6時までにチェックインするようにと言われ、5時起きで自宅を出ました。途中朝市で肉まんだのネムだのチマキだのベトナム軽食を買い込んで、いざBETICO号の待つ離島客船ターミナルへ。ちなみにマイカーは客船ターミナルの無料駐車場に4日間置きっぱなしです。

 これがBETICO。最高速力35ノット(65km)。イルデパンまで2時間15分。前評判では「めちゃくちゃ揺れる」「5人中4人は吐く」「1、2時間遅れは当たり前」などひどい言われようでしたが、さてさて、実際のところどうなのか体を張って検証してきます。
 座席のクラスは3クラス。左が2階前部のVIPクラス。二人掛けリクライニングシート、シャンパン付き。左下が2階後部のコンフォートクラス。4席対面シートと2列/3列シートの組み合わせ。下が1階のエコノミークラス。今回私たちはコンフォートで行きました。まあ、VIPの必要はないし、ぎゅうぎゅう詰めのエコノミーより空いてて正しい選択だったようです。船に弱い女将は3列シートを使って横になっていました。
 後部デッキにも出る事が出来ていくつか座席もありました。でも走り出したらあっという間に満席で、「寒かろうがしぶきが掛かろうがあたしゃ外がいい!」と言ったお客様で占拠されていました。
 へへへ、ちゃっかり操舵室にも入り込んで写真を撮ってきました。最新鋭だけあってかっこ良かったです。シートの肘掛けの先に付いているトラックボールとジョイスティックで操船できるようになっていました。
 7時丁度にポートモーゼルを出航し、本島沿いに東に進みます。出航して1時間、ほぼ半ばにあたるウワン島とカジー島の間(左写真)を抜けて行くのですが、そこまではインリーフの岸よりを進むためこの大きさの船ではほとんど揺れません。その後、岸から離れてイルデパンまでの1時間15分、向かい波で多少の縦揺れはするもののほとんど横揺れする事もなく、事前に飲んだ酔い止めが効いたのか、女将も船酔いする事もなく無事イルデパンが見えてきました。
 この日は普段よりも貿易風が強く、どちらかと言うと海は荒れ模様だったのですが、何の事はない、時間通り9時15分にはクト湾の桟橋に到着しました。よってBETICOの前評判はどれも当たっていなかったという事になりました。ちゃんちゃん。

   

女将のひとくちコラム

今回のイル・デ・パン旅行、自分で決めた旅行ではありましたが、 船旅というのが本当に気の重い事柄でした。 ダイビングショップで毎日船に乗っていた時期は別として元々船にはすごく弱く、 プールに浮かべたマットや、香港の水上レストラン「JAMBO」でも酔う始末。 そこで今回は酔い止めのお世話になりました。 今回私が購入したのは、ファイザー製薬からでている「MERCALM」という薬。 乗船1時間前に1錠飲むと有効になる大人用のタイプです。

酔い止めを飲んだ上に行きも帰りも横になってきたせいか、今回の船旅は全く酔いませんでした。 酔い止めを飲んでいなかった人は結構気分が悪くなっている人がいたので、 やっぱり酔い止めが効いていたんだと思います。
このBETICOの船旅以外のアメデ島クルーズや他のボートトリップなどでも、 船に弱い人は酔い止めを飲むことをお奨め致します。もし日本から持ってくるのを忘れたら、 薬局で買い求めましょう。緑の十字架の看板が薬局で、平日と土曜の午前中は何処の薬局も開いています。 薬局では「Medicament pour mal du mer s'il vous plait. (メディカモ ポウ マル ドゥ メール スィル・ブ・プレ」と言えば、 酔い止めを買うことが出来ます。酔い止めには何種類かあるようですが、どれを買っても大丈夫でしょう。