イル・デ・パン旅行記【その9】

 ピッシン・ナチュレルの秘密の解明も終わったので、昼食を予約したシェ・レジスまで歩いて戻ります。
 いくら水がきれいでも、それは塩水。食事の前にシャワーを貸してもらいました。水しか出ませんが、ランチを取る人は無料で使える様です。
 くだんの浅瀬に面したレジスのレストラン。写真奥に歩いて行くとピッシン・ナチュレル、手前に歩いて行くとメリディアン・イルデパン。
 ふふふ、ランチは郷土料理のブーニャを頼んであるのです♪ さすがにしょっちゅう作っているようで、ブーニャ焼きの小屋までありました。

 まず地面に穴を掘って、石を敷き詰めた上でたき火をして石を焼き、バナナの葉っぱで包んだ芋や鶏肉を置いて、また石を置き、バナナの葉っぱをかけて、さらに土を掛けたて蓋をした状態が左の写真です。

 蒸すこと2時間、ブーニャを掘り起こします。
 出てきたこれが、ニューカレドニア郷土料理ブーニャです。
 これはレジスの庭のヤシの樹です。

お、おい、中身の写真は・・・

 実はクブニーホテルのレセプションのおねえちゃんが頼んだ予約をすっかり忘れてくれて、私たちの分のブーニャはありませんでした(泣)。まあ、アラカルトでミックスグリルとタリアッテレ・カルボナーラを食べて、まあまあおいしかったのですが、ショックも大きく写真撮り忘れました。

 3時にレジスに迎えの車が来て、クブニーへ戻り、まだまだ日が高いので目の前のクトビーチで海水浴&フリスビー遊び。

 何回来てもすばらしいビーチです。

 そうこうする間に日も暮れて、長い一日も終わりを迎えようとしています。
 で、晩ご飯。

 実はホテルに帰るなり「俺たちのブーニャ、なかった・・・」とレセプションで寂しそうに言っておいたのが効いたのか、頼んでもないのにメニューにないブーニャが用意されていました。一瞬ホテルゴチかとも思ったのですが、伝票を渡され一人2,000フラン。まあ、クブニーにしては安いディナーでした。

2007年1月21日追記

 2007年1月、やっと念願の「シェ・レジス」のブーニャを食べることが出来ました。さすがちゃんと土の中で蒸し焼きされただけあって、肉もお芋もとっても柔らかく、適度に塩味も効いていてハッキリ言って前回クブニーで出してくれたブーニャよりもずっと美味しかったです。シェ・レジスでは2007年1月現在、鶏肉のブーニャの他に魚のブーニャとロブスターのブーニャがあります。

   

女将のひとくちコラム

ニューカレドニアの伝統料理である「ブーニャ」、色々な種類の山芋、 食用バナナと一緒にチキンや魚、ロブスターをバナナの葉に包んでココナッツミルクで 蒸し焼きにする料理です。元々がとても淡泊な料理なのでロブスターや南国の脂ののっていない 魚とのコンビよりチキンブーニャの方がコクがでて美味しくなります。 と、密かに思っていたら、この日の夕方クブニーのフロントで 「夕飯はブーニャを用意したけれど?それで良いよね?」と聞かれて 「良いけれど・・・そのブーニャは魚?チキン?」 「もちろんチキン。魚のブーニャは美味しくないからね・・・」 そうか・・・地元のメラネシアの人も同じ様に考えてたんだ・・・なんか一人で納得してしまいました。