行ってきましたリフー島! 2003年2月4日から2泊3日、メンバーは旦那と女将、 旦那の弟夫婦、投稿旅行記のかずこちゃんの5人。 さてさて、どんな珍道中が繰り広げられたのか・・・の、前に読者の皆さんへお願いです。

今回は、ニューカレドニア在住10年以上の私達が、持てる力を全て使ってリフー島を満喫してきました。 移動は全てレンタカー、特に「女将の体験記【メラネシアンウェディング】」でも触れている、 リフー島の大酋長さんの力添えによって普通は立ち入り禁止の場所を数多く訪れています。

そう言うわけで、これから御紹介するリフー島は、一般の観光客が誰でもいけるリフー島ではありません。 一般の人がうっかりまねをしてトラブルを起こすことがないように、 地名やアクセス方法はわざと紹介していませんのでがまんして下さいね。

なお、一般の人でもいける場所の情報については「旅行情報」で紹介している 「冒険の島」の佐倉氏から案内があります。 旅行会社「冒険の島」を利用でない方は直接AQUAまで聞きにいらして下さいね。

それでは、始まり始まり〜〜

    

リフー島旅行記【その1】

1:準備(旦那)

 まあ、準備と言ってもたいしたことはありません。ヌメア市内のエア・カレドニアで航空券を買って、宿泊先のドレウ・ビラージュと現地のレンタカー会社に電話予約をするだけです。最近では私よりも格段にフランス語が上達した女将が、電話帳片手にテキパキと済ませてしまいました。ヌメアからの場合、離島に電話をかけても市内通話と同じなんですね。

 当日は私がトンツータ国際空港に弟夫婦を迎えに行っている間に、女将が再度、電話で予約確認をしてから、愛犬エンゾを「エンゾのリゾートホテル(chez_enzo参照)」に預けに行って我が家に集合。近所に住むかずこちゃんもやってきて、マイカーでマジェンタ空港へ。空港には大きな無料駐車場があるので愛車は3日間置きっぱなしです。


2:リフー島へ

 午後2時発の飛行機で一路リフー島へ。35分のフライトであっという間に到着です。到着ゲートを出たところでレンタカー会社のSOETIKNOさんが待っていてくれて、早速車に乗り込みました。なお、旦那も女将もフランスの運転免許を持っているのでスムーズに事が運びましたが、日本人観光客の場合は日本の免許とフランス語表記のある国際運転免許証が必要です。

 また、リフー島でレンタカーを運転する場合、ヌメア市内よりは大分楽ですが、「交通法規」の右側優先の法則と、単純ロータリーの通り方は完璧にマスターして下さい。ちなみに助手席に乗っていた弟は「右側優先が恐い!」と言っていました。

移動の足、ルノークリオ1.2L

3:まずは御挨拶

 車を手に入れたのが午後3時前、大酋長に「リフーに着いたらまず私の所にきなさい」と言われていたので、早速大酋長のお宅を目指します。リフーを始めニューカレドニアの離島や本島北部は今でも酋長制が敷かれていて、リフーには34人の酋長と、それを治める3人の大酋長がいます。メラネシアの伝統に則れば、旅行者はまずは大酋長に面会して領地内を観光するお許しを得ることになっているのです。もちろん、今ではその儀式は省略可能ですが、せっかくならばと伝統に則って御挨拶に伺うことにしました。

 大酋長さんのお宅はすぐに見つかったのですが、入り口の近代的な家には誰もいません。どうしようかな?と考えている間に女将はズイズイと裏庭へと入っていきます。すると、広大な敷地の左に大カーズ(伝統住宅)、右に小振りのカーズ、そして中央に建築途中の大きな建物があって、そこで大勢働いている様子でした。

 男と言うのはこういう時に結構臆病な物ですが、女は強し!女将はすぐさま作業をしているメラネシアンへ話し掛けました。
「グランシェフ(大酋長)にお会いしたいのですが?」
「グランシェフは今ヌメアに行っていていないよ!何の用なの?」
「いえ、その、観光にきたら挨拶に来るように言われていたのですけれど・・・」
「じゃあ、プティシェフ(小シェフ?)ならいるから呼んでこようか?」
「お願いします」
『お〜い、プティシェフ! お客さんだぞ〜〜!!』(大勢で叫ぶ)

 待つことしばし、皆に大声で呼ばれ続けて、やっとプティシェフ登場です。とりあえず、ヌメアでグランシェフにお会いして、リフーにきた時には寄りなさいと言われたことを説明すると、「お〜そうかい、じゃあ集会用のカーズで儀式をしましょう」と一同左の大カーズへ移動となりました。

 実はプティシェフ、頭のてっぺんから足の先までペンキだらけ!。偉い人なのに率先して工事をしていたようです。いや、偉い人が仕事しないとみんな仕事しないのかなぁ、などと勝手なことを言いながらカーズへ到着しました。
 来訪の儀式と言えば「タバコと現金」。私達も日本のテレビ局が取材した映像は何度か見ていましたが、自分達がするのは初めてです。弟が持っていた日本のタバコと千フラン札をお渡しして、儀式終了。

 そのあと、カーズの説明やリフーを治めるそれぞれの地区の酋長さんの説明などをしていただいたあと、私達が今回訪れてみたい場所への立ち入り許可の手配や、ガイドさんの紹介をしていただきました。ところでこのプティシェフ、結局聞きそびれてしまったのですが、きっとグランシェフの弟さんなのではないかと思います。