リフー島旅行記【その8】

 次に訪れたのは島内を巡っているうちに、ここには絶対いい海があるはずだ!と目をつけた場所です。以前は民宿があったようですが、道はあれども人家はなし。とはいえ地元の人たちが何人か海に入っていたので、御挨拶して仲間入りさせてもらいました。

車を停めたのはやはり漁師小屋の前、大きな椰子の木もありベースキャンプはばっちりです。で、海はどうなっているかと言えば、下の写真のようにネコの額のようなビーチに張り出したテラスから階段がついているのです。

 見た感じでは遠浅の入り江に、珊瑚の群生があちらこちらに散らばった穏やかそうな海です。先ほどの所が外洋に面した真っ青な海なら、こちらはコバルトブルーの入り江です。

 私と言えばここに来る前の海ですっかり満足していたので、木陰でのんびりと構えていたのですが、まだまだやる気満々の弟がさっさと海へ入って行きました。そして、5分も経たないうちに戻ってきて、言った言葉が「すんげ〜〜きれい! 水族館の中を泳いでいるみたいだよ!」

 「どれどれ、そんなに綺麗なんかい? ちっくらおじさんが確かめてあげよう」。のんびり過ごすつもりだった私もそそくさと水着に着替え直して水中確認に行きました。

 確かに綺麗です。小さな熱帯魚が無数に群れていて、さっきはなかった枝珊瑚を始め多くの珊瑚が群生していました。先ほどの海が外洋に面したダイナミックな珊瑚礁とすれば、こちらの海は文字どおりラグーン、珊瑚の内海です。ダイビングをしない弟にとっては、これこそがイメージしていた珊瑚礁だったようです。

 遠浅の海に珊瑚が点在するこの場所には、シュノーケリングが初めてのかずこちゃんも大満足。気軽にシュノーケリングを楽しみたい人には絶好の場所でした。ここで私達は夕方になるまでのんびりと過ごしました。


 リフー滞在も後わずか、最後にファラの住所を聞く為にドキンの教会に寄ってみましたが、なんと牧師様もヌメアに滞在中との事。教会のお向かいの家を訪ねて事情を聞いてみると、出産のためにみんなでヌメアに行っている事が分かりました。と言う訳で、かずこちゃんの再会ウルルンはヌメアに持ち越しです。

 チェックアウトは済ませてあるものの、もう一度ドレウ・ビラージュに戻ってロビーで時間調整してから空港へ向かいました。最後に残ったのはレンタカーの返却です。借りた時と同じSOETIKNOさんを見つけて精算した所、んんなんと400キロメートルも走っていました。高速道路がある訳でもなく、田舎道ばかりで400キロ。いかにリフー島が大きかったか分かっていただけますでしょうか? たった3日間の旅行で8ページにも渡る旅行記が書ける程走り回った私達も私達ですが・・・

 ほんとうに、リフー島はすばらしい島でした。これから「どこの離島が一番すきですか?」と聞かれたら、迷うことなくリフー島と答えることでしょう。

FINE