PAITA(パイタ)の牛祭り

 パイタは、ヌーメアから車で30分ほどの町で、牧場が沢山ある町です。そこで、毎年この時期になると「牛祭り」というのが開かれます。私は今回が初めてでしたが、毎年この祭りに行っている友達の雅子に誘われて行って来ました。この日もとても暑かったのですが、それなりに楽しい体験でした。

 このお祭りは、牧場が沢山ある町ならではのお祭りで、牛肉料理の屋台はもちろんのことカウボーイたちのスキルが試される競技などがあり1日楽しめるお祭りです。場所はパイタの博物館がある場所に隣接した丘です。かなり大きなお祭りでヌーメアからも近いこともあり毎年たくさんの人が見物に来ます。私たちが到着したのはお昼近い時間でしたので、もうかなり沢山の人たちが集まっていました。

 入り口には沢山の屋台が並んでいました。野菜や果物を売る屋台、植物の鉢を売る屋台、飲み物を売る屋台、かき氷もどきや綿菓子を売る屋台、そして牛肉料理を売る屋台が建ち並びます。牛肉料理は代表的なブロシェット(串焼きバーベキュー)をはじめ、ミートボールや煮込みをご飯にかけたもの、はたまた牛の睾丸料理までいろいろな屋台があります。
屋台群の後ろには、ミニ遊園地が出来ていて子供たちが群がっていました。雅子んちのちびっ子も案の定なかなか遊園地から離れませんでした。

 丘を登っていくと、パイタの博物館と伝説になった小父さん(どんな伝説かは知りません(;_;)クスン、クスン)「トントン・マルセル」(マルセル小父さん)の家があります。この日博物館は大盛況で入場制限していたので、諦めましたがトントン・マルセルの家は開いていたので写真を撮りました。家の中の写真はニューカレドニアの田舎の家の感じをとてもうまく表現してあるので思わず写真を撮りました。
 写真の家具を見ているととても古くさい気がしますが、田舎に行くと未だにあまり変わらない生活をしています。
 お昼を少し過ぎた頃から馬や牛を使った競技が始まりました。一番はじめの競技は「バーレル・レース」です。場所によって競技内容は違うようですが、要はカウボーイたちが牛を追うときに必要な技術を競うレースです。3カ所に置いてあるドラム缶の周りを8の字を書く要領で小回りして、勝ち抜き戦で早さを競います。これは牛を捕まえるときに必要になるスキルで、走り回る牛にぴったりと寄り添いながら捕まえるときに役立ちます。
 先ずは女子の部から始まりました。この女性はとても早く女性チャンピオンになりました。
 男性部門では10才のチビカウボーイ(写真左下)から熟年のカウボーイ(写真右下)までが一緒に競いました。実況をしている男性はみんなと顔見知りらしく実況中にまるで身内同士で話しているようなジョークを飛ばすので、それを聞いているだけでも面白いです。
最後に男性1位と女性1位が競います。この日は女性に花を持たせたのか、マジ負けだったのか分かりませんが、とうとう右の女性が優勝しました。(*^_^*)
 この後は、ロデオショーが始まります。先ずは馬のロデオから。ロデオとしては、馬の方が鞍が付いているのと、飛び跳ね方が一定なので簡単らしいです。と言っても難しいですが・・・d(^-^)ネ!。

 ロデオショーの合間に牛追い競争があります。これは先ほどの「バーレルレース」のスキルの実践編です。枠内に放された子牛を二人一組で追いつめて、馬の上から牛めがけて飛び降りてそのまま牛を倒す競技です。女性の場合は牛の背中にリボンをつけて、リボンを取った方が勝ちになっていました。

 そして次は子供たちのお楽しみイベントです。枠の真ん中に放された子豚の早つかみ競争です。実況の人の口から「豚」の一言が出た瞬間、柵は子供で埋め尽くされました。 (;^_^A アセアセ・・・

 つかんだ子供はそのまま子豚を持って帰ることが出来るのですが・・・田舎に住んでいない親たちは困るだろうなぁ。中にはこんな小さな子まで(写真右下) 参加しようとして柵に一生懸命足をかけようとしていました。

 そしてオオトリはやはり一番ダイナミックな牛のロデオショー。今年は既に二人亡くなっているらしく、ショーの前に黙祷の時間がありました。牛の場合は勿論鞍なしで、跳ね方が一定でないため飛ばされる危険が大きく、また馬と違い本能的に障害物をよけることがないため、すぐに避けないと蹴飛ばされる危険が馬より牛の方が大きいとのこと。この日も二人が打ち所が悪くて待機していた救急車で運ばれていきました。

 が、なんにつけても楽しい1日でした。とても天気が良かったので、ビーチパラソルの下にいたにもかかわらず、とっても日に焼けました。それと帰ってきてシャワーを浴びたら、体中砂まみれでした。