ホエール・ウォッチング

2010年8月19日(by女将)

 ニューカレドニアでは毎年7月下旬あたりから9月上旬にかけてザトウクジラがニューカレドニア沿岸に生息します。何年か前からニューカレドニアでもホエール・ウォッチングツアーが本格的に始まり、やっとツアーに参加することが出来ましたので、紹介いたします。

ヌーメアからのホエール・ウォッチングツアーは2種類あります。
1.ヌーメアのポート・モーゼルからカタマランヨットに乗り、2時間ほどかけて生息地まで行くコース。
長所:出発場所が朝市のある場所なので、ホテルからの行き帰りが簡単。
短所:船に長時間乗るため、海の状態によっては疲れる。船に弱い場合はお奨めできません。
2.車で生息地近くの湾まで行き、そこからカタマランヨットに乗り生息地まで行くコース。
長所:船に弱くても酔い止めさえ飲めば何とかなる。
短所:ヨットの出港時までに自力で集合場所まで行かなければならない。初めての人には不向きな道路。ローカルもよく迷う。

と、こんな感じです。旅行者の場合はやはり1番の方法で行くのが手間が無くてお奨めです。出発は早朝なのでタクシーで集合場所のポート・モーゼルまで行き、帰りはバスで帰ってくることが出来ます。ただしどうしても船に弱く、2番の方法で行きたい場合、最低4人から別料金でホテルから最寄りの湾までの送迎を頼むことが可能です。

因みに私はスーパー船酔い体質なので、2番の方法で行きました。最寄りの湾であるプローニー湾まではニューカレドニアでの運転に慣れている人で約1時間半の行程。湾までは3つの山越えがあり、この道も曲がりくねっていて車酔い要注意の道です。私は山道に入る前に酔い止めを飲みました。結局朝1回飲んだだけで、1日過ごせました。
プローニーの集合場所に朝8時集合、8時乗船、8時半出港となります。その後、モーゼル湾を出航した船共々生息海域を流しながら、クジラを見つけます。お互いの船の位置を確認しながら、クジラの出没場所も連絡を取り合いながら見つけるので、かなりの確率でみんなが見ることが出来るようです。最高12隻のカタマラン・ヨットで探します。出航前の説明では見られる確率は80%とのことでしたが、今年はもっと確率が良かったようでした。

ニューカレドニアのホエール・ウォッチングはその時期に個人のヨットなどが乱立し、クジラにストレスを与えないようにライセンスのあるヨットだけが保護海域に入れるようになっており、クジラからの距離やヨット同士の距離なども厳しく決められていますので、クジラをとても自然な環境の中で観察することが出来ます。

今回はテレビで見るような派手なブリーチングをする姿を見ることは出来ませんでしたが、潮吹き(Blow)や潮吹き後に潜る際の背びれ見せ(Peduncle Arch)や、潜水時の尾ひれ見せ(fluke down)を見ることが出来ました。また、クジラの鳴き声を聞いたり潮を吹く音を聞くことも出来ました。
時間的には午前中から1時過ぎぐらいまでに何度かクジラを捕捉し、観察することが出来ました。この日は午後になってからはクジラの陰が消えてしまったので時間までクルージングを楽しみました。

今回私が連れて行って貰ったホエール・ウォッチングツアーはローカル向けのツアーなので、お値段も安い代わりにランチと飲み物などは付いていません。各自持って行き、クジラを見ながら頃合をはかり、お腹が空いたらみんな勝手に食べていました。
値段はその年により変動がある可能性がありますので、こちらでは紹介いたしませんが平日値段と土日&祭日値段があり、平日は少し安くなります。また土日&祭日はローカルですぐにいっぱいになってしまいますので、行くなら平日がねらい目です。
また、上にも書いてありますがホテル送迎は付いていません。1のコースも2のコースも自力で船着き場まで行きます。但し、2のコースに限っては4人以上でホテル送迎を別料金にて頼むことが出来ます。

ホエール・ウォッチングツアーはホエールウォッチングメンバーであるボート「AITO」のフミコさんより日本語で予約が出来ます。

[]←フミコさんに問い合わせる

上記ツアーの他にも大手旅行会社が行っているツアーでホテル送迎とランチ込みのツアーなんかもあります。(ヌーメアから船のツアーのみ)

***注意***
1日の殆どを船で過ごすことになります。良い天気で気温が高い日でも海の上は寒いです。この日はとても穏やかで良い天気だったにもかかわらず甲板の上は寒く、厚手のフリースの上からウィンドブレーカー代わりのレインコートを着ていてちょうど良かったです。(と言ってもローカルの中にはTシャツ1枚の人もいましたが)また、寒くても日差しは強いので日焼けにも注意しましょう。サングラスも忘れずに・・・
また、船の中では靴を履けない場合がありますから(赤土防止のため)滑り止めの付いた靴下とかあると足が冷えないです。