投稿旅行記≪La Lune編≫

奈良在住のla luneさんから旅行記をいただきました。
仕事柄、チーズにお詳しいとの事で、チーズについては旦那のリクエストです。

 

その2

2002年6月13日(木) 3日目

 ホテルでの朝ご飯は、ビュッフェスタイル(1200cfp)。自分で食べたい分だけフランスパンを切って、おいしいサラミ、ハムをはさんでサンドイッチに。フルーツもおいしかった。

ようやくここから旅の本編。

まずは、島内観光へ。昨日、運転してくれたおじさんの案内で、これまた昨日お会いしたフランス人親子とともにいざ出発。この親子、息子は40歳代くらいでMr.ビーンを?賢く?した風貌、私達でつけたあだなはもちろん『ビーン』(でもこれって世界共通だから、呼ぶときは小声でね)、そしてお母さんは小柄だけどかっぷく良く、ほどよく日焼けした60歳代。なんだか不思議な組み合わせ?と思ってたのですが、車内で少しお話してみると、フランスでエンジニアをしている息子さんが12月まで仕事でこちらに滞在されているので、この機会にパリからNC観光に来られたそうです。

 6月始めに日本経由で20時間かけてきて、ここマレに来るまでに、グランドテール島のヤンゲンとかマラブーをすでに息子さんの案内で観光されたよう。ん〜まあなんてやさしい親孝行の息子さんなんでしょう。「昨日は波の音がうるさかったわね〜」なんてことも話しながら見所をまわるのですが、ビーンさん、いいカメラを持って、露出まで測って、三脚も持ってきてるのに写真を1、2枚パチパチ撮ってすぐに車に戻るのです。お母さんは、自分でナレーションを入れながらビデオをまわしてはい、おしまい。

 「お〜い、もうちょっと風景を楽しもうよ〜」と言える訳でもなく、ずっと彼らのペースで、いつも私達が「お待たせしましたね」と、あとから車に乗り込む始末。この調子だから最後は時間が余ってイエジェレビーチ、ぺデビーチにも車を止めていただきました。

 肝心の風景は、今まで見たことが無い深く青い海の色がとても印象的でした。濃い青なんだけど、透き通っていて・・・でも、あまりのきれいさに覗き込んでしまうと大変危険です。いかなる危険なところにも転落防止柵なんてありませんから。

*ペデビーチの写真の手前の黒い帯が、(佐倉さんによると)バヌアツから流れてきた軽石です。この上を歩くと、石の上なのに柔らかくて、軽くて、ふわふわしたなーんとも不思議な感触です。(注:一応、靴を履いて歩いてね)ひとつ、お持ち帰りしました。でも、これでかかとをこすると石が先に割れちゃいます(主人が試しました)。結構、もろいんですよ。

 さて、お昼からは待望の SHINIビーチへいざ出発です。バンガローの渡り廊下を降り、<SHINI 800m>の標識も見つけ、道なき道を突き進んで行きます。ジャングルの中は想像してたほど不気味ではなく、小鳥のさえずりが聞こえ、たまにpetit lezard(ちぃさーいとかげ)がちょろちょろ見える程度。うっそうとした蜘蛛の巣を払いのけ〜って感じではありません。落ちた椰子の葉を踏みしめ、時には倒れた椰子の木を飛び越え(うそです。またげます)、少し視界の開けたところにでてきました。そこでは地元の女性の方が2人ほど座って休んでいました。人がいることに少しホッとひと安心。「ボンジュー」と彼女達に挨拶をしてそこをあとにし、さらに突き進んで行きます。途中2度ほど気持ちがくじけそうになりながらも、この先に絶対あるんだ!という信念だけを頼りに足を前に踏み出して行きます。再び木がうっそうと茂りだし、え?まだ行かなくちゃなんないの〜っていう難関を越えてすぐ、左手にきれいなビーチが広がっています。やっと辿りつきました、ここがSHINIビーチだ!とその時は信じてました。

 ところがです、これを書きながら改めて旦那様のマレの記事を読んでみると、あれま、私がその時SHINIビーチと思って楽しんでいたところは、ひとつ手前の『Locekolビーチ』でございました。ここまでもけっこう早足で来ましたが、12、3分はしっかりかかります。

(旦那の付記:この辺りは正確な地名が判明しませんが、私がSHINIビーチと紹介した所と同じ場所のようですよ!)

海に目をやると、沖のほうで地元のお兄さん達2人が胸まで浸かりながら、今夜の夕食のお魚を捕っていました。曇り空で、海の水に足をつけると少しひんやりしますが、ザブンと浸かれば体が慣れてきます。少し強めの波に右へ右へと流されそうにながらでも、引き潮の時なら足が十分立つ浅いところで、かわいいおさかな達を見ることができます。(シュノーケル、超ビギナーの私でも楽勝!)

 しばらくすると、あら、雨が降ってきました。木陰で雨宿りをして、小雨になるのを待っていると、とっても大きくきれいな虹が現れて大感激。だって、目の前に虹の端っこが見えてるんですもの。ほらここ!って触れそうなくらい近くに・・・。

 しばらくすると、2つめの虹が現れてきました。(旦那さまによると、NCでは虹が3つまで見えることがあるそうです)もっといたかったけど、帰り道のことを考えると早めに引き上げたほうがよさそうです。日暮れになる前に、来た道をひたすら戻って無事帰宅。

*アルファーさんの事務所に置いてあるマレのツーリストマップにLocekol、Shiniビーチのきれいな写真が載っています。でも地図上に場所は記載されてません

 夕食はレストランでいただきました。今回の旅行での食事のテーマは、『NCの<crevette>エビを食す』です。NC観光局HPの記事を読んで、これは食さねば!と思ってました。

 フライしたエビのガーリック風味(1800cfp)は、頭もしっぽも香ばしくて全部ぺろりと食べれちゃいます。ライスも付いてるし、ボリュームたっぷり。大満足です。主人は、Menu du jour(2500cfp)小エビのサラダ、お肉のグリル・バーベキューソース、フルーツサラダ(女将さんお薦めのデザートです)を食べました。お肉はそんなに固くないのですが、ナイフがぜんぜん切れません。右隣のテーブルの若いフランス人カップルの女の子が、ステーキを頼んでたのにナイフでなかなか切れず、半分以上残してました。でも味付けは良かったですよ。左隣にはビーン親子がデザート無しでシンプルな夕食をお召し上がりでした。(フランス人は食後に必ずデザートを食べると思ってた・・・)