Bay Breeze船長のヌメア航海記!?

Baybreeze夫妻、3回目のニューカレドニアの旅。 今回はレンタボートを使って無人島巡りをしたり、レンタカーで温泉へ行ったり、ヌメアだけの滞在ですが盛り沢山です(旦那と女将で引きずり回したという噂も・・・?)

 

1日目

5月1日(土)

 いよいよ、3度目のニューカレドニアへ旅立つ日が来た。3度目ともなると、初めてのときのような興奮はない。だが今回の旅は、ほとんど個人旅行に近い形態にしたため、これまでにない緊張感がある。そのため、前日は何度か夜中に目を覚ました。

 6時30分に自宅を車で出発、関空に8時前に到着し、駐車場業者に車を預ける。一番にチェックインしたため、希望通り左側の窓側2列を確保できた。右側の座席は西日があたるため、敬遠したかったのだ。

 時期が時期だけに、乗客は日本人ばかりかと思っていたが、3割ぐらいはフランス人が占めている。ここでネット仲間のchocolatさん&おけんぽさん夫婦と初めて会った。偶然同じ日取りで旅行することがわかって以来、会えるのを楽しみにしていた。待合室を、エアカランの機長が通り過ぎてゆく。シュナイダー機長である。2年前の旅行で、帰国便を担当した人だった。

 10時40分、機は北東方向に離陸。すぐに左旋回し、いつも釣りで訪れている場所の上空を通過。海は赤潮で汚れている。そのうち陸地が見えなくなったので、私はヌメアの地図を広げた。今回の旅は、空港〜ホテルの送迎をお断りし、トントゥータ空港でレンタカーを借りて自力でホテルまで行くことにしている。そのため、事前に十分な下調べをしておいたが、その再確認をする。イメージトレーニングしながらトントゥータ〜ヌメア市内の経路を頭に叩きこんでおく。それが終わると、今度はヌメア近海の海図を取り出し、レンタルボートでの無人島巡りに備える。

 食事を終え、さあ、一眠りしようと思うが、斜め後ろのオッサンが、お孫さんにやけになって掛け算の九九を教えているのが気になり、居眠りは断念。妻は、ゲーム「シャンハイ」ばかりやっている。私は、飽きもせず空と雲ばかり眺めていた。

 20時30分頃、飛行機は高度を下げ始め、21時、トントゥータ国際空港に着陸。相変わらずシュナイダー機長の技量は抜群だった。

 タラップを降りると、生ぬるい風が吹き抜ける。ちょっと蒸し暑いようだ。座席が後ろの方だったので、イミグレーションでも最後の方になってしまった。chocolatさんたちと話しながら、遅々として進まない列に並ぶ。やっと入国審査が終わり、両替を済ませてchocolatさん&おけんぽさんに一旦別れを告げ、ちょっとしつこい税関をクリアして外へ。

 現地旅行代理店アルファインターナショナルのカウンターへ行くと、ガイドの方から「レンタカーですよね。帰りの飛行機のリコンファームだけやっておきますから、ホテルのチェックインなど、あとはご自由になさってください」と放任されてしまった。

 さあ、今度は最初の難関、レンタカーだ。ハーツに予約を入れているが、今の時刻は22時30分、しかも今日は祝日のメーデー。祝日のこんな時間に、ちゃんとレンタカーが手配されているかが一番不安だった。恐る恐るレンタカー・カウンターへ行くと、お、ちゃんと人がいるじゃないか!「予約したのだが」と英語で言うと、陽気な兄ちゃんが手続きを始める。だがこの兄ちゃん、英語がほとんどダメらしい。こちらが英語でしゃべっても、返ってくるのは全部フランス語。特に、パーキングのカードの件は、妻が聞き取ってくれなければ訳がわからなかっただろう。

 手続きが終わり、兄ちゃんが車を持ってきてくれた。指定したとおり、ルノー・トゥインゴだ。私たちが、顔つきが似ているからという理由で、勝手に「メゴチ(※魚の名前)」と呼んでいる、ルノーのベーシックカーである。

 さて、まずここから幹線道路に出なければならない。トントゥータの見取り図を見て幹線道路への行き方を調べようとすると、目の前をSPTのバスが通り過ぎて行くのが見えた。「それっ、あれについて行けーっ!」と慌てて発進。バスが案内役になって、無事に幹線道路に出ることができた。しばらくバスについて走るが、遅いので途中で追い越した。街の名前を確認しながら現在地を把握し、ニッケル工場が見えたあたりでようやく一息ついた。もうヌメアの街はすぐそこだ。

 ところで、機内食が軽食で終わったため、私たちは空腹である。博物館の隣にあるマクドナルドが幸運にもまだ営業していたので、ハンバーガーとオレンジジュースを調達し、ホテルへ向かう。下調べのおかげで特に道に迷うこともなく、今回のホテル、カサ・デル・ソルに到着できた。フロントでチェックインを済ませ、ドライヤーを借りて部屋へ行く。私たちの部屋は15階(日本式で言うと16階)のアンスバタ側だった。眺めが良いうえに、テラスが広くて気持ちよい。ハンバーガーを食べ、疲れきって午前2時、就寝。