Bay Breeze編

Baybreeze夫妻のハラハラ・ドキドキ・リフー探検の旅です

 

1日目:出発

 いよいよ旅立つ日。朝は5時起き、6時30分に自宅を出て、車で関空まで飛ばすが、あまりに早く着いてしまいそうだったので、途中で時間調整。それでも、8時前には着いてしまった。駐車場業者に車を預け、プジョーにしばしの別れを告げる。それからエアカランのチェックインカウンターで座席のリクエストをしてから朝食をとる。

 出国審査を終えて51番ゲートまで行くと、トランジットのフランス人で溢れかえっていた。エアカラン881便はパリからの便に接続しているのである。バカンスシーズンの到来からか、日本人よりフランス人の方が多い。そういえばプジョーのディーラーも、バカンスの影響で部品が入手し辛いと言っていた。

 出発時刻が迫り、機内に乗り込む。エアカラン881便、機長はCapt.Uyttewaal。実はこの機長、顔を知っている。エアカランのDVDで、A310-300の機長をしていた頃の映像があるのだ。朝食の時、妻と「機長はUyttewaal だったりして…」と話していたので、あまりの偶然に少し嬉しくなった。

 貨物の積み込みの関係で出発がやや遅れ、10時55分、関空を離陸。今年1月に導入されたエアバスA330型機は機内も新しく、気持ちよい。昼食時に飲んだワインのおかげで気が大きくなり、機内後部ギャレーにある免税店で買い物をする。お目当ては、もうすぐ退役となるエアカランのB737型機の模型。フランス人CAに、エアカランのパレオを買えと薦められる。ビーチでくつろぐのにいいぞ、と言いながら、ひっくり返る格好をする。陽気なCAだ。とりあえず今はいらないと断り、席に戻る。でも気になったので、妻と相談し、結局買うことにした。今度は妻が免税店へと出かけていったが、件のCAに私たちが夫婦であることがバレたみたいだ。

 昼食も終わり、フランス人達は寝る体勢になる。パリからのフライトで疲れているのだろう。私たちも少しウトウトするが、グアム上空でゆさゆさと揺れて目が覚める。赤道を越え、だんだんと日も暮れてゆく。眼下には積雲系の雲が連なっており、それが徐々に見えなくなって、完全な暗闇となった。こうなると外を見ていても面白くない。仕方ないので、機内食が出るのを首を長くして待つ。

 20時40分(現地時間)に降下開始、21時07分にヌメア・トントゥータ国際空港にドシンと着陸。スムーズではなかったが、とにかく暗い夜のトントゥータの滑走路ではこれぐらいの方が安全で良い。

 ターミナルビルへ入っていくと、イミグレーションが大混雑している。おまけに、私たちが並んだ列の係官の仕事ぶりが超スローペースで、行列が遅々として進まない。やっと入国手続きが終わったかと思えば、今度は両替所に行列ができており、税関も大行列。昨年はスムーズだったのに、なぜだろう?

 着陸して1時間後、ようやく入国した私たちは、代理店のバスで市内へ向かった。アンスバタにあるパークロイヤルホテルに着いたのが、23時30分。部屋にはフルーツバスケットとワインのボトルが置いてある。自宅を出てから15時間、ようやく落ち着くことができた。