カナラ(CANALA)の温泉

 5年ぐらい前までは、暇があると良く行っていたカナラの温泉に2003年12月、女将の親戚とともに行って参りました。
ずっと昔には立派な保養所が建っていたのですが、私たちが行き始めた頃にはその保養所も朽ちかけた物が残っているだけで、チョロチョロ小川のほとりにあるコンクリートむき出しの小さな浴槽が一つあるだけでしたので、今回実際に目にするまでまだあるかどうかとても心配でした。

 ヌーメアから幹線道路を110キロペース、山道を50キロペースで走る事2時間半、ようやく見覚えのある景色が見えてきました。この景色(写真左下)を見て一安心・・・と、何となく前と違うぞ?・・・あ・・・前よりきれいになってる・・・

 保養所跡の正面の壁だけは前からあったものですが、その壁の後ろになにやら新しく作っている様子だし、もう少し近づいて浴槽だけの温泉を見てみると・・・浴槽も今まで通りの小川横の露天ながら、タイル張りになっていました。(写真右下)

 そして温泉が流れ込んでいる小川のほとりは栄養価が高いのか、バナナやパパイヤなどが沢山生えていました。(写真左下)

 正面壁の裏側にはいくつかの浴槽施設が作ってありました。もしかしたら以前のようなちゃんとした温泉所がそのうち出来上がるのかな?とちょっと期待した物の、後から色々調査をする内にここまでの施設はだいぶ前に作られていて、その後工事が進んでいないとの事。「あ〜、やっぱりニューカレドニア!取りあえず期待をしないで気長に待つ事にしましょう」

 気を取り直して、露天の温泉に入ってみる事にします。露天風呂の大きさはだいたい畳2畳ほど。階段が向こう側に付いているのが気になりますが、取りあえず浴槽にはいるための階段も付いていて、お湯もドンドン新しいお湯が浴槽にたまっていきます。

 ここの温泉はほのかに香る硫黄泉。温度はこの季節でだいたい40度ぐらいでした。この日はちょうど温泉に入っている時は薄曇りだったので比較的気持ちよく浸かる事が出来ました。

 浴槽の奥にある建物は更衣室なのですが、こちらは日本人にとっては問題外の汚さで、使用する事は出来ませんでしたが、浴槽横の通路には細長いイスが置いてあり、衣服を置いておく事が出来ます。
今回行ったのが12月だった事もあり、入っていると直ぐにポカポカしてくる事から、今回はあまり長居が出来ませんでしたが、冬の時期だったらもっと長くはいる事が出来たかもと思っています。
 因みにこの温泉、日頃はこの近くの部落の人たちがお風呂代わりに利用しているので、3時以降に行くと彼らのお風呂タイムを妨害してしまう可能性があります。