リフー島旅行記【その3】

次に向かったのはまたまた断がい絶壁の半島の突端にある教会。車が入れるのは途中までで、後は急階段を延々と登っていきます。途中見晴しの良い所を通ってやっと目的地の教会に到着です。この教会、マジェンタ空港の待ち合いロビーに綺麗な空撮写真があるので見覚えのある方もいらっしゃるかも知れませんね。

 教会の周辺で記念撮影をして、しばしの休憩。なんせ平均年令が35歳、そろそろ足腰が弱ってきている集団です。「あ〜綺麗な景色だね〜」などと言いながら呼吸を整えていました。

 そうこう言ううちに日も傾いてきて初日の観光は終了。一路ホテルのあるウエの町に向かいます。で、ホテルにチェックインする前に必ず寄らなければならない所、スーパーマーケットに向かって邁進します。

 ウエの町に入って最初に見つけたのがこのKORAILというスーパー。正直言って離島にはたいした店はないとたかをくくっていた旦那も女将も大驚き! それはそれは立派なスーパーで、食品から雑貨に至るまでヌメアにあってもおかしくないようなお店でした。

 ここでしっかりと命の水「ナンバーワンビール」や他の飲み物、お菓子類を買い込んでおきました。なお、またまた驚くことに値段もヌメアと変わりません。今までは離島に行く時はヌメアで飲み物やお菓子を買っていくようにと案内していましたが、リフーに行く時は現地調達でなんら問題ないことが分かりました。ついでに隣にはSUPER BAZARという雑貨屋さんもあって、こちらも品揃え豊富。ビーチサンダルなどはこちらで手に入ります。なんていったってプレーステーション2だって売っていたのですから。

 さてさて、それにしても長い一日です。やっとの思いで宿泊先のドレウ・ビラージュへチェックイン。このホテルは去年行ったマレ島のネンゴネ・ビラージュと同じホテルチェーンなので、バンガローの作りからベットカバーに至るまでまるっきり同じでした。と言うことでバンガローについては「マレ島」のページを御覧下さい(手抜きだぁ〜)。

 いよいよ初日のディナーです。マレ島のネンゴ・ネビラージュの食事も美味しかったですが、ここドレウ・ビラージュも同じ系列だけあってなかなの物でした。

乳飲み豚の蜂蜜ソース
鹿の塩漬け肉のステーキ

 なんだか変わった名前や素材の料理ですが、どれもとっても美味しかったです。お腹が一杯になった所で、明日の夕食にブーニア(郷土料理)を予約してバンガローへ引き上げました。

 バンガローに引き上げたからと言って大人しくしている面子ではありません。みんな好き勝手にあれやこれやしているあいだに、女将がバンガローの目の前のビーチで毛布にくるまって?夜空を眺めはじめました。「あっ、流れ星!」。この一言で全員天体観測に夢中です。

 ところがドレウ.ビラージュがある場所はリフー最大の町ウエのまん中です。どうにも町明かりが空に反射して星が良く見えません。
旦那:「車で町外れまで行けば百倍ぐらい星が見えるよ、きっと」
全員:「のった!!」

 かくして、甚平を着た旦那を先頭に、毛布に包まったのやら何やら異様ないでたちの日本人集団が、まだデザートを食べ終わっていないフランス人宿泊客やホテルスタッフに明らかに笑われながらも、ダイニングルームを突っ切って駐車場へと向かったのでした。

 車で走ること約10分。辺りには一切の人工的な光がなく、ウエの町明かりも空に映らなくなったあたりで、道路沿い、海際の芝生に車を停めて全員寝っ転がって満天の星空観察です。天の川と呼ばれる銀河系の縁が全天を横切っていて、それこそ無数、降るような星空、手のとどきそうな星に見入ってました。

 ・・・ら、1台の車がすぐ横に停まりました。「車が故障したの?」。やはりリフー島の人たちは親切です。道路際で車を停めて毛布に包まって寝いる集団を見て、心配してわざわざ停まってくれたのです。「星空を見てるんです」と返事をしたところ、またもやクスクスと笑いながら彼等は走り去っていきました。

 そんなこともあって、あまり地元の人に心配をかけてもいけないねと、ホテルに戻ることにしました。このあとまだまだ「大大貧民大会」へと続くのですが、長い初日はこれまでと言うことで・・・